2011-03-02

Desire of thanks

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未完成VS新世界のサポートを終了する事になりました。














って、そんな簡単な1行じゃ足りなすぎるんだ、このバンド。
それだけじゃ済まされないぐらいの関わりだった。


ただ単に1つのアーティストサポートが終わる。って感じじゃない。
バンドを抜ける。って言った方がしっくりくる。
僕は勝手に、「脱退」っていうとらえ方に近い感覚に今ある。




だから、大変申し訳ないんだけど、長々とこのバンドを離れる事とこのバンドへの想いを書かせてもらいたい。
















未完成VS新世界を辞める理由とかを全部話すつもりはないし、話したくないけど、まず一つ言っておきたい。
未完成と僕は、両想いだということ。今も。
なのになぜ別れなければいけないのか。
すごく悲しいし、すごく辛い。
まさに恋愛なんだな。
















僕がこのバンドと出会ったのは・・・、2008年2月。
僕と未完成をつなげてくれた渡邊さんのお誘いでライブを見に行った。
そのステージングは衝撃的だったなー。


参加を決め、動き出したのは8月。
さすがライブバンド。
始動した翌週に3本もライブ入れてきやがった。














正直に書きたい。




僕は初め、未完成の音楽を正面から好きになったわけではない。
初めてライブを見た時の「スピッツの言いなり」のインパクトが強すぎて、僕はそれだけで未完成をやる決意をした。


だから正直、未完成の音楽についていける自信は全くなかった。
だから正直、今となってこんなにドップリこのバンドにハマっているのが、当時の僕からしたら想像もできなかっただろうし、不思議だろう。


けど、今思うとそれは不思議でも何でもなく、僕は未完成の音楽より先に、彼らの人柄にドンドン惚れていき、それに付随する音楽にドンドン惚れていった。


未完成の音楽は、グイグイと中に入っていかないと成り立たない音楽だった。
反対に、彼らもまた僕の中にグイグイと入ってきた。


結果、僕と未完成の間に生まれたケミストリーは、大きくなっていったように感じる。
バンドというものが人間同士の繋がりから生まれている・・・というか、それしかないっつうことを、彼らから改めて学んだ。










そうなってからは、本当に色んなミラクルが起こった。






大きなステージに立たせてもらう機会が増えた。
数千人といるお客さんの前に立ち、メンバーと一緒に見たその景色は、一生忘れないし、思い出すと鳥肌がたつ。


そんなこともあって、未完成VS新世界は多くの人に知ってもらえて、全国を旅することもできた。
それはもう終始笑いが絶えない楽しい旅だったな。




「夕暮れ狩り」というアルバムは、色んな方々に素晴らしい評価を得た。
僕もあれはすごくいい音源だと思っている。
まだ3人でやっていた頃の、ギリギリでビリビリした音楽がギュッと詰まっている。
そんな音源。
リリースするはずだった音源はもっともっと良くなっているのに・・・出せなかったのが残念でしかたない。
4人でも音を録りたかった。
















未完成VS新世界は、すごくいいバランスでできたバンドだと思う。
素晴らしいメンバー達。




Vo.Gu 澤田健太郎
僕の友達に彼のようなタイプはいない。
一見、捻くれてて生意気そうだけど、本当に彼は、愛がいっぱい。一人一人をしっかり愛している。
彼が作る音楽は、ド直球で潔くて本当に気持ちがいい。
そしてウソがない。彼の人柄が未完成の音楽に全面に出ているんだな。
澤田健太郎 = 未完成VS新世界。
未完成は彼がいないと、前に進まない。本当に迷いなくバンド運営を進めていくのには、尊敬する。
これからも彼は音楽を真正面から向き合ってやっていくだろう。
ありがとう。




Ba 安田強太
僕の友達に彼のようなタイプはいない。
彼は、澤田くんのことを本当によく理解している。そして本当に好きなんだろうな。
きっと、澤田くんも彼がいないとダメなんじゃないかな。
そばにいるのが当たり前・・まるで恋人みたいな。
僕が言うのもなんだけど、彼はベースがみるみる上手くなってきている。
特に表現力はどんどんよくなってるし、グルーヴしてる。
やらなきゃいけないことを、次のリハまでにちゃんとやってきたり、バンドの事務的な部分を支えたりしてくれる彼もまた、尊敬する。
これからも未完成の支えになっていくだろう。
ありがとう。




Gu 海藤祐司
僕の友達に彼のようなタイプはいる。
未完成が上京してからは、僕より後に入ったけど、未完成とは古い付き合いで僕より先輩。だから彼もまた未完成の音楽や性格をよく理解している。
彼が別のバンドをやっている時から、ギタープレイのセンスを感じた。
人間もギターも、なんだかいつもリラックスしてる印象があって、すごく心地いい。
澤田くんがずーっと一緒にやりたかったのもうなずける。
未完成にとって彼の新しい血は、バンドを大きく変えてくれたと思う。
これからも、そのおもしろいギターと和むトークで未完成を盛り上げてくれるだろう。
ありがとう。
















僕は、本当にいいメンバーで、本当にいい音楽ができたと思っている。


未完成VS新世界から、多くのモノをもらった。
出会い、想像、苦しみ、楽しみ、愛、音楽・・・。


未完成の音楽は本物だし、これからもそうだろう。絶対。


何か分からないけど、もっと大きくてもっと重いものを彼らにはつかんでほしいし、つかむべき音楽をしていると思う。


未完成を離れても、彼らとはまたどっかで会うだろうと思っています。
いや、絶対会うんだろうな。
うん。














参加してから、数え間違えてなければ、未完成で126本ライブをしました。
その最後は、4月17日@渋谷Lushになります。
それまでの数本のライブ、是非見にきてください。
楽しみましょう。






最後に、未完成VS新世界の僕を応援してくれた方々、本当にありがとう。
そして、未完成VS新世界ありがとう。






















そして僕は、これからもどこか別の場所で音楽をガツガツやっていく予定です。


これからもよろしくです☆








A lot of love was gotten. 

I will importantly put away the time spent with this fellows in the mind. 
Because it is an absolutely important companion. 
Thank you very very much. 
Somewhere some time. 


Naoto Kikuchi